スマートって何だろう
ある日の通勤時間帯のこと。
首都圏の中でもマイナーな部類に属する路線に乗り入れる私の最寄駅は
各駅停車しか停まらず、普段からさほど混むことはない。従って改札の流れも比較的穏やかである。
しかしそんな改札を、私の前を歩く一人の女性が少し奇妙な動きで通っていた。
体勢を見たまま、とてもわかりづらい例えをすると
ギリシャ文字のλを逆にした感じである。
私は初め何が起きたのかと考えたが、すぐにその疑問は解決した。
そう、スマートウォッチで通っていたのである。
そしてなぜ少し奇妙だったのかと言えば、左腕に着けていたからであった。
某林檎社の製品であろうそのスマートウォッチは、多機能かつデザインも洗練されていて
現代技術が織りなすスマートさの象徴であるように思える。
その女性のことは何一つ知らないけれど、勤め先ではバリバリのキャリアウーマンで
とてもスマートウォッチの似合う人なのかもしれない。
しかしながらオフィスカジュアルに身を包んだ、その女性が取った動きはとても不恰好で
スマートさとはかけ離れていた。
現代であれば誰でも持っているスマートフォンに代表されるように
私たちの周りにはスマートデバイスが溢れている。
そのスマートデバイスによって生み出された"非スマートさ"に
得も言われぬ面白さを感じながら私は電車に乗ったのだった。
就活アウトロー採用に参加してきました。後編
今回は前編の続きでワークショップ〜企業セッションまでのことを書いていきたいと思います。
ワークショップは2週に分けて2日、企業セッションは1週で2日連続行いました。
前編はこちら↓
ワークショップ
1日目
- 認知の歪みについて
- 特別ゲスト?のお話
- TEDxの動画鑑賞
「認知の歪み」というワード自体は聞いたことがあったり内容も軽く知っている、という人は少なくないかと思いますが、ここではちょっとしたワークを行うことによって実際に体感、自覚してみようという感じです。
まず最初は6つのレゴを用いてアヒルを作りましょう、というものでした。各々作ったものを実際に並べてみると誰一人として同じものを作った人はいませんでした。このことから自分が認識していることは必ずしも他人と一致していない、というお話でした。(ちなみにレゴの組み合わせは数億通りだそうです)
次はプリントに過去に体験した理不尽なエピソードを具体的に書き、適当に作ったグループ内で発表→その時の感情を書き出す→エピソードから事実のみを抜き出す、という作業を行いました。ここでは事実を抜き出してみると最終的な分量は1、2行ほどにまとまってしまいます。つまり事実以外の大部分は自分の解釈でしかなく、相手が自分の思い通りにならなかったことについて書いているということになります。
大事なことは自分が何をしたい(してほしい)かを相手に伝えることで、それ以外をぶつけても何の解決にもならないよというお話でした。べき論や拡大解釈、一般化や決めつけというワードはどんな人にも当てはまるところがあるのではないかと思います。個人的にはアウトロー採用のワークの中で一番ためになったなと思いました。
特別ゲストのお話は興味深いお話が多かったのですが、又聞きでさらに文章に起こすと面白さが半減する気がしたので詳しく書くのはやめておきます笑。しかし経歴もエピソードも中々にアウトローだったので実際に聞いてみてほしいです。(毎回この方が来るとは限りませんが)
最後はTEDxの鑑賞で小野裕史さんという方の動画を観ました。
面白いのでぜひ観てほしいと思います。「ノータイムポチリ」「自分まる見せ劇場化」というライフハックに私はとても共感しました。おすすめです。
2日目
- ワークショップ
- 企業セッションのグループ決め
2日目のワークは1日目とは変わり何かを用いてワークという感じではありませんでした。「分離」と「適合」の世界に生きるのはやめよう、というお話を中心に納富さんとアウトロー参加者の対話形式が大部分を占めていました。一見シンプルな話ですが中身は中々に濃いものでした。内容を簡潔にまとめるのは難しいのですが、一言で言うのならば、自分を偽って世の中の「こうあるべき」に合わせて生きていてもいつかは耐えられずにパンクしてしまうよ、というようなお話でした。
グループ決めは最後の残った時間で行われました。私は事前に組んでいたので特に苦労はしなかったのですが、周りを見ていると余った人が同じカラーで固まったグループに後から入るというパターンが見受けられました。企業セッションでは長い時間を共にして話すため、合わない人と組むのは中々にストレスとなる可能性があるので、決められるのであれば予めグループを組んでおくと良いと思います。
ワークショップを終えてのまとめ
- ワークショップを行う理由がわかってきた
- まず自分自身を知ること、向き合うことが大切である
- 行動するところから全ては始まる
という感じです。個人的な感想としては参加してとても良かったと思っています。周りでは参加していない人もいましたが、都合がつけられるのであればぜひ参加することをお勧めします。
企業セッション
2日間とも来る企業さんは違いますが、やる内容は変わらないのでまとめて書いていきます。
まず1日目の前日に私たちのグループでは企業セッションに臨むにあたり、最低限の決め事のようなものを話し合いました。
私たちが決めたことは
- 一人が喋りっぱなしで周りは聞いているだけにならないように
- 自己紹介は簡潔に、そして内容が被らないように
- 否定をなるべくせず、熱くなりすぎない
という感じでした。グループのカラーにもよるとは思いますが、ガチガチに決めすぎないというのもポイントだと思います。
本題に入りますが、当日の流れは以下のようになります。
- お菓子と飲み物の買い出し
- 1ターム約25分で企業の担当者が各テーブルを回りセッション
- 全ての企業が周り終えた後、企業側からのプレゼン(5分程度)
- 各自コンタクトを取る
買い出しは直前にコンビニか何かで済ませれば十分です。近くにあるか予め調べておくといいと思います。あと飲み物は企業の方はあまりお飲みにならなかったので自分たちの分プラスαでいいと思います。(結構余りました。)
いよいよ企業セッションですが基本的にはお題の書かれたカードを引き、それについてディスカッションを行います。しかしお題は答えのない抽象的なものがほとんどのため、私たちのグループでは途中から使わずにフリートークをしていました。企業さんも回っているうちに同じお題について話したりして疲れている場合があるので、その都度臨機応変に話す内容は変えていくといいと思います。
ここで少し改善してほしいなと感じたのは25分という時間が微妙すぎるということです。いざ話してみると会話が発展するまでに少し時間がかかるため、自己紹介も合わせると丁度話が盛り上がってきたところで終了、となることが多々ありました。また全体休憩がないため、お手洗いなどもタイミングを見計らって行かなければなりませんでした。
セッションが終わりついに企業名や業種が明かされることになるのですが、全体的にIT企業が多かったです。またベンチャーがほとんどでした。プレゼンもありますがここではほとんど情報が得られないので、各自コンタクトを取り、後日改めて説明会などに参加するという形になります。この記事を書いている段階ではまだ見学などには行っていません。
企業セッションを終えてのまとめ
- 思っていたよりアウトローな採用担当者は少ない
- 個人と企業のマッチングというのはこの時点でほとんど進まない
- 各自見学や説明会に行ってからが本当のスタート
納富さん曰く、この段階で燃え尽きる人も多いそうです。
実際、自分から動かずに企業側から興味を持ってくれることはほぼないと言って良さそうです。
一通り終えての感想
私が参加した目的は内定がほしい!というわけではなく、このアウトロー採用というプログラム自体に興味があったこと、また面白い参加者と知り合いたい、という2点でした。ですが一通り終えてみると
- 「働くとはどういうことなのか」
- 「自分がやりたいことは何か」
- 「何を大事にして生きていくか」
- 「これから何をするのが大事か」
などなど生きていく上で避けられない、避けてはいけない問いと向き合う良い機会だったなと感じています。
上に挙げたことは私自身、まだ明確に答えが出たわけではありません。しかしこのプログラムに参加する前と比べ、視界がとても開けたような気がします。そしてやりたいことがはっきりしてきたなとも感じています。
私が今回参加した経験から伝えたいことは、まず何でもやってみることの大切さです。
誰かと比べて優劣を気にしたり、出来る出来ないという些細なことを気にしている暇があったら「ノータイムポチリ」をしましょう!もしアウトロー採用に参加するか迷っているのであれば、ぜひ説明会に参加することをお勧めします。きっとあなたにとってマイナスにはならないはずです。内定がほしいという方はもちろんですが、人生について考え、人と話し共有するだけでも良い機会だと思います。
ここまで拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
このブログを始めたのもアウトロー採用がきっかけです。またそれに関連してWebデザインの勉強を始め、オリジナルのアイコンも作りました。仕事にするだとか趣味の範囲でだとか、そんなことを決めるよりもまずやってみようと思えて実行できているのは、参加して自分の中での考え方に変化があったからだと思います。
最後になりますが、この記事が少しでも誰かのためになったらいいなと思います。
ありがとうございました。
就活アウトロー採用に参加してきました。前編
なんぞこれ、って人はまずサイトを覗いてもらった方が早いと思うんですが
ざっくり説明すると既存の就活システムに違和感を覚えてる人向けの企業とのマッチングイベントのようなものです。
具体的に言えばスーツを着たくない、履歴書で嘘を書きたくない、ミスマッチが怖い、などといったような思いを抱いている人でしょうか。
マッチングイベントとは言いましたが企業さんと会うまでには以下のようなフローがあります。
- 企画説明会
- 合宿(1泊2日)
- ワークショップ
- 企業セッション←ここで初めて企業と会う
これら全てを一通り終えるまで約1ヶ月程かかるのですが、その後は各々が企業にアプローチして選考に進むといった流れになっています。
こちらを観ていただくと雰囲気がわかります。
過去の参加者さんのブログもググれば何件かヒットするので細かく何をするのか、といった事はそちらも参考にしていただければと思います。(記事を何本にも分けている方が大半で文量が多いですが)ただし主催者の納富さんもおっしゃっていましたが、運営側も試行錯誤しながらやっており、毎回内容は少しずつ変わっているみたいです。
私もヒットしたブログや動画を含め一通り目に通した上で参加したのですが、若干イメージや前情報と違ったなーと感じた部分があったので、この記事では私が実際に通しで参加してみてこれは事前に知りたかったみたいな事と感想や雰囲気を中心に書いていきたいと思います。
企画説明会
当日の流れをざっと書き出すとこんな感じです。
- 企画意図の説明
- ワークショップ
- アンケート及びプログラム参加意思の確認
- 解散、有志で飲み会
お話の中で印象に残っているのは
「普通の就活が上手くいかない人をなんとか就職させるサービスではない」
「ブラック企業が100%来ないとは言わない」
「普通の就活システムに比べたらスピード感は遅い」
といったところでしょうか。
またワークショップといっても説明会に参加した経緯を共有する、とかそれぐらいだったと思います。特に前情報はいらない、というか気楽に参加するのがいいと思います。
ちなみに私は飲み会に参加し、この時仲良くなった人の一部とは企業セッションまで一緒でした。合宿以降、その他多くの参加者と話すことになりますがここである程度気の合う人を見つけておいて損はないと思います。
合宿
1日目
- ワークショップ
- 部屋決め、夕食
- ワークショップ続き
- アウトローOBのお話
- 飲み会
ワークショップでは「マンダラート」「ライフラインチャート」を使ってひたすら自己紹介という感じでした。お昼過ぎから夜まで結構がっつりやるので疲れます。適当に4人で1グループを作り、終わったらまたグループを作って自己紹介の繰り返しなので参加人数にもよりますが半数ぐらいの人とは話すことになります。
ここでなんとなく合う合わないがわかってきます。部屋決めは各自適当に4人1グループを組むのですが、私は企画説明会後の飲み会で仲良くなった人と近くにいた1人を加えて組みました。
アウトローOBの話は正直あまり覚えていないのですが、納富さんとの内輪話が結構長かったような気がします。あとOBの作成したアウトロー履歴書の紹介があった気がします。(2日目だったかもしれません)
飲み会は大部屋でやるものと思っていましたが都合により使用不可だったため、いくつかの部屋に大勢が集まる形になりました。あとは喫煙所や外のソファーなどでも話していましたが、深夜に警備員さんが回ってきてお開きになってしまいました。
飲み会が苦手な人は部屋決めの際に同じような人と組むのがいいと思います。というか頑張って組みましょう。そうすればストレスはないと思います。
2日目
- ワークショップ
- 解散
ワークショップは実際に企業セッションで行われるディスカッションの予行練習みたいなものを行いました。基本的に答えのない抽象的なテーマについて話し合うのですが、私たちの時のテーマは「信頼」についてでした。定義付けをするのではなく、各々の経験から感じたことや考え方を適当に組んだグループで話し合い、最後にまとめて発表する、という形でした。印象としては何を話していいかわからない、難しいなと感じましたが、私は深夜までお酒を飲んでほとんど寝ていなかったためあまり覚えていません。
各グループが発表を終えたあと納富さんから信頼についてのお話があり、それに関連した軽い実験のようなものがありました。
合宿を終えての感想をまとめると
- ワークショップの時間が長く結構疲れる
- 飲み会が大部屋ではなかったため個人の深い話をできた人が少ない
- 合う人合わない人がはっきりしてくる
- 本当の意味でコミュ障な参加者はあまりいない印象
という感じです。
今回はここまでで、次回のワークショップ〜企業セッション編へ続きます。
何もしない事をしてるんだ、をやめる
私には趣味と言えるものがない。代表的に挙げられるもので言えば映画、読書、ゲーム、スポーツ、旅行などがあるけれど、そのどれも今までの人生で大して触れてこなかった。周りには「音楽という趣味があるじゃないか」とよく言われるが、私にとっては音楽は何か違うなあと思ったり。
しかし、この年になってようやく興味のあることが増えてきた。現在、ありがたいことに人間関係に恵まれている私は、周りの影響を受け始め、上に挙げたいくつかの例を趣味であるとは言えないまでも楽しむことが出来ている。
このブログは興味を持ったことについて記録し、コンプレックスに思っていた"無趣味という自分"を少しでも変えていくためのツールとして利用したいと思う。